運送業の複雑な人間関係!

運送業の複雑な人間関係!

みなさん運送業ってどんなイメージですか?たぶん一番最初に浮かぶのが一人で気楽にできるってイメージではないでしょうか。

運送業の人間関係は複雑です。

今の職場の人間関係が理由で運送業に転職をしようと考えている方、ぼくが運送業で15年勤めてきたなかで、人間関係に苦労した経験を話していきたいと思います

運送業に勤めていいこともたくさんありますが、今回はあえて悪い所を話したいと思います。

運送業に転職を考えている方の参考になれば幸いです。

ドライバー経験のない人が運送会社に入社しても、すぐに一人では仕事は任せてくれません。

最初の数カ月ほどは、ツーマン運行というベテランドライバーの人についていって運転の技術などを教えてもらいます。研修期間です。

この研修期間は仕上がり具合にもよりますが、まったくの初心者であれば一人乗りするまでに、最低3カ月ほどで長い人で6カ月くらいかかります。ぼくが15年間運送業に勤めてきたなかで、この研修期間が一番つらかったです。

研修期間中にとくにつらかった経験は下記の3選です。

  • 寝る場所に困る!
  • 怒鳴り散らす先輩ドライバー!
  • 新人を連れていきたがらない先輩ドライバー

研修期間でつらかった経験の一つに、先輩ドライバーとツーマン運行するのですが、3日運行になると寝る場所に困ります。長い運行で一週間というのもありました。

先輩ドライバーは椅子の後ろにベットがありそこで寝ますが、ぼくは椅子を倒して寝なければなりませんでした。

倒すといっても椅子をぜんかい倒せればいいのですが、後ろで寝ている先輩ドライバーに接触しないように気を付けながら調整して椅子を倒していました。(運送会社によっては仮眠所があります)

先輩ドライバーの睡眠の邪魔にならないように、ものすごく神経を使っていたのを覚えています。とにかく寝れませんし、腰が痛かったです。

研修期間中につらかった経験2つめは、新人に怒鳴り散らす先輩ドライバーです。

実はぼくは、この怒鳴り散らす先輩ドライバーについていくことはありませんでしたが、同じ時期に入社した新人ドライバーは、この先輩ドライバーにあたってしまいました。

積み込み場所でこの新人ドライバーの人と一緒に作業をしていたのですが、その先輩ドライバーの人は、新人ドライバーに見境なく怒鳴り散らしていました。新人ドライバーの人は完全に怖気づいてしまい仕事を覚えるよりも、先輩ドライバーに、怒鳴られないようにすることに気を使っていたようにみえました。

結局その新人ドライバーの人は、後日辞めてしまいました。

研修期間中この先輩ドライバーにあたらないか毎回ヒヤヒヤしていたのを覚えています。

研修期間中につらかった経験3つめは、新人を連れていきたがらない先輩ドライバーです。

このタイプの先輩ドライバーの人と一緒になったのもかなり精神的にしんどかったのを覚えています。

こちらから挨拶をしても面倒そうに返事をするだけ。僕のことは空気みたいな扱いで、運転中に一言も会話をすることはありませんでした。

荷物を積み込む作業のときも、ぼくに指導することもなく、一人で黙々と作業をするだけ。この間もぼくは空気みたいな扱いでした。この間すごく居心地が悪くめちゃくちゃ気まずかったです。

この先輩ドライバーの人と一緒になって一番つらかったのが、運転中トイレに行きたくなったのですが、なにせ声をかけづらい雰囲気なので、我慢をしたのを覚えたいます。

トイレは限界まで我慢をすると心臓がドキドキしだし、暑くないのに汗まみれになります。

この時はなぜか自分自身に情けなくなり泣きたくなりました。

苦しい研修期間が終わりやっと一人で気楽に仕事ができると安心してはいけません。

ぼくが経験した新人ドライバーを悩ます有害な先輩ドライバー3選を話していきたいと思います。

  • 派閥を作りたがる先輩ドライバー!
  • 評判を落としたがる先輩ドライバー!
  • 仕事をやりづらくする先輩ドライバー!

研修期間が終わり一人でやっと気楽に仕事ができるかというと、なかなかそうはいきませんでした。


ぼくが以前勤めていた会社は従業員100人規模の会社でした。それほど大きな会社ではなかったのですが、中には派閥を作りたがる人もいました。特に新人ドライバーはターゲットにされやすいです。

とにかく先輩ドライバー同士の仲が悪く、グループが4つほどあったでしょうか。とくによくあるのが“あいつと話しするな”と忠告してくる先輩がいたりします。

新人は研修期間が終わっても、最初は仕事もスムーズにできないため、いろんな先輩のアドバイスを聞かなくてはなりません。とくに道であったり初めて行く荷下ろし先のルールとか。

厄介なのがただ近くにいる先輩に質問をしただけなのですが、ほかの先輩がそれをみて「あの新人は八方美人だ」などのレッテルを張られたり、悪い噂をながされたこともありました。

こんな幼稚なことが、本当にあります。

ドライバーの人って、運転しながら電話をするのが好きな人が結構います。(5時間くらい電話をする人も)

電話をする理由は、眠気覚ましだったり、寂しかったり様々ですが、男同士の会話で長時間楽しいネタなんてそうそうありません。

そこで話のネタになるのが、ほかのドライバーの悪口です。とくに新人ドライバーは、この悪口のターゲットになりやすいのです。

悪口じたいたいした影響はありませんが、たちが悪いのは、あることないことをでっち上げて話のネタを作るドライバーがいることです。

例えば「あの新人Aさんのこと仕事遅いっていってるみたいですよ」とかざっくりした例えにはなりましたが、こんな感じで噂話をします。(こういうの普通にあります)

知らない間にぼくの評判がものすごく悪くなっていたことがありました。同僚が教えてくれたのですが、全く身に覚えのないことばかりでした。

従業員が多い運送会社であればこういうことは結構あると聞きます。(ない会社もあるとは思いますが)

ウソをついて、ほかのドライバーの評判を落としても平気な人って本当に存在します。

人っていい話題より悪い話題の方が大好きなんですよね。

この仕事をやりずらくする先輩というのが、非常に厄介です。ドライバーって荷主さんの所に、荷物を積みにいったり荷物を降ろしにいったりします。よく顔を見る荷主さんとは良好な関係をきづいていかなくてはなりません。

ところが新人がいい荷主さんの仕事をしていることをよく思わない先輩もいます。

この先輩が同じ荷主さんのところで仕事をしたときに「最近入った新人ここの荷物はボロばっかりでもうきたくないっていってましたよ」というふうに新人をいい荷主さんの所で仕事をやりづらくします。新人からいい仕事を取りたいのです。

ドライバーは荷主さんに嫌われては仕事ができません。荷物があっての運送会社なので当然会社にもいづらくなります。

こんな先輩がいるので、日頃から荷主さんとはなんでも確認し合える関係をきづいていた方がいいでしょう。というより同僚に荷主さんたいする不満とか絶対に話さない方がいいです。

ぼくが今まで経験した運送会社の人間関係について話してきました。

  • 入社後数カ月はツーマン運行
  • 研修期間終了後に新人を悩ます有害な先輩ドライバー!


運送業って一人ではできません。ほかの職業よりも一人の時間が長いというだけです。人との関わりはあります。

とくに研修期間のツーマン運行は避けては通れない試練です。もしこういう事がつらいからイヤだけど、でも運送業に転職をしたい人は、友人や知人が勤めている運送会社を紹介してもらうのもありでしょう。

研修期間中、友人や知人が教えてくれるというメリットもあります。

もちろんこういうイヤなことばかりではありません。いいことも当然ありますが、今回はあえて悪い所を話しました。

これから運送業に転職をしようとしている人の参考に少しでもなればうれしいです。


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